群馬から長野へ、3日目

2017年9月末 3日目

3日目の朝、見事に晴れ上がってくれました。さすがにこの辺り、9月も下旬になると朝は冷えますが、とても気持ちのいい朝になりました。


いつものように、朝早く起きて部屋の露天風呂で過ごし、その後はテラスでコーヒータイムです。

さて、今日の予定は白根山を観光して、この旅行最後の宿、長野県の「白馬ひふみ」に行くだけ。といっても案外距離もあって、山道も多いので、あまりゆっくりはできないですね。
なので、11時のチェックアウトを待たずに、10時に出発です。

国道353号線を途中まで戻り、県道55号線に入って暮坂峠を越えます。国道292号線を草津温泉方面に向かい、草津温泉はパスして、そのまま292号線で白根山を目指します。


草津温泉を過ぎ、いよいよ素晴らしい景色が続くドライブコースに入ります。
途中、白根火山ロープウェイの山麓駅に車を止めて、近くの湿原池に立ち寄ります。


山麓駅駐車場から歩いて5~10分ほどで「武具脱(ものぬぐ)の池」に着きました。

知らないと読めない名前ですが、なんでも源頼朝の軍勢に追われた源義仲(木曽義仲)の兵士たちが、この池に武具を投げ捨てて逃げた、という伝説に由来するそうです。


「武具脱の池」の看板の向こう、下側に池が見えてきます。


池の周囲には、木で作られた散策路が設置されています。
ここって、あまり知られていない穴場なのかな?そういえば、確かどこにも案内の看板等もなく、私たち以外に見かけたのは3、4組のカップルだけでした。


紅葉しているのはまだ一部だけで、本格的な紅葉はこれからですね。もう少しすると観光客も増えてくるかも知れません。


ロープウェイ山麓駅の駐車場に戻ります。

そういえば、5年前の11月始めでした。雪の影響で、この山麓駅から先の道路が通行止めになったため、ロープウェイで山頂駅まで行き、さらにシャトルバス(無料)で白根レストハウスまで行きました。

山頂では雪が降っていて辺りは真っ白、そこから湯釜の見える展望台まで歩きかけたのですが、防寒着など持っている訳もなく、あまりの寒さで断念しました。行っても霧で見えなかったそうですけどね。

で、今回リベンジという訳です。


ロープウェイ山麓駅を出てしばらくすると「殺生河原(せっしょうかわら)」近辺を通ります。

この辺りは火山性の有毒ガスのため、駐停車禁止区域となっています。通過する時は、車内まで硫黄の臭いが漂ってきますね。


レストハウスとの間に展望所が、2、3ヶ所ありました。頂上も近くなると、草木も生えていない山が見えてきます。


南方向には、噴煙を上げる浅間山が遠くに見えますね。


白根レストハウスに到着、500円の駐車料金(レストハウスといっても有料)を支払い、いよいよ展望台に向かいます。


レストハウス横にある看板です。


ここが湯釜への登り口です。


たくさんの人が、湯釜を見るため展望台を目指しています。


それにしても、こんなにもきれいな深く青い空って、私たちの生活圏では見ることがないですねぇ。見ているだけで気持いい。

青色の心理的効果について調べてみると、青には感情の高まりを抑制し、冷静さを取り戻す効果があり、実際に青を見ると心拍数が下がるそうです。

なので、たまに行く旅行も重要ってことですね。高めの血圧も下がるかな。


登り始めて約20分、到着です。

いやあ、素晴らしい、とても不思議で美しい色ですねえ。

コバルトブルー?コバルトグリーン?

登ってきた甲斐がありました。

火口まで500mあるということで、小さくしか見えないんだろうと思っていましたが、そんなことはなく、この写真のように案外近くに見える感じでしたね。

今年6月に3年ぶりに噴火警戒レベルが2から1に引き下げられ、この展望台まで(500m付近)行くことができるようになりました。

このニュースを見て今回の旅行先を決めたので、もし天候が悪く、霧やガスなどで見れなかったら、相当がっかりしたと思います。


これと同じ写真をネットでいくつも見ましたが、この色だけは、合成したようにしか見えませんでした。
なので、実際にこの目でみたら、どう見えるんだろうかと。
で、どうだったかというと、同じなんです。
写真と同じように、合成したような不思議な感じ。

残念なことに、この距離で、このアングルだけなんだけど、何枚も写真を撮りました。


この火口湖の中に土を盛ったような小さな島がひとつ、どうやってできたんだろ・・・?

もっと見ていたい気持ちもありましたが、引き上げることに。

昼も過ぎてお腹ペコペコ、まずはレストハウスに戻って昼食ですね。

湯釜について少し詳しく調べてみました。
湯釜は直径約300m、水深約30m、水温約18℃の火口湖である。pHが1.0前後であり、世界でも有数の酸性度が高い湖と言われている。これは火山ガスに含まれる塩化水素や二酸化硫黄が水に溶け込み、塩酸や硫酸となったためと考えられている。湖水は白濁した青緑色をしており、水に溶け込んでいる鉄イオンや硫黄などの影響で特定の波長の光が吸収されてこのように見えると考えられている。
- Wikipediaより -


レストハウスから道路を挟んだ向かい側に、この「弓池」があります。


白根山の火口湖のひとつだそうで、周囲が約800m、遊歩道や木道が整備されているので、散策することができるのですが、昼食後の満腹感で足が動きません。(^_^;)

小高いこの場所から眺めるだけにしました。この辺りも本格的な紅葉を迎えるのは、これからのようですね。

さて、白根山はこれくらいにして、出発です。
そのまま国道292号線を、長野県の中野市に向けて走ります。そこから上信越自動車道「信州中野IC」から「長野IC」まで乗り、白馬に向かいます。


うっかり通り過ぎてしまい、数百メートル先からUターンです。白根レストハウスを出て、10分ほどだったと思います。
ここ「日本国道最高地点」は、前回も来たのですが、写真だけと思い車を止めました。

名前のとおり、標高が一番高い所にある国道292号線(志賀草津高原ルート)の最高地点です。標高は2,172m、渋峠付近にあります。


ここから白根火山が見えるんですね。といっても火口は見えないんですけどね。山肌から煙も見えます。


車のレーダー探知機についている高度計です。走った1時間分の高度をグラフで表示してくれます。
▼の所が最高地点、4、50分前に立ち寄った標高2,172mの「日本国道最高地点」かな。


ほぼ予定通り「白馬ひふみ」に到着しました。結構疲れましたね。
予約したのは、今年の7月に新しくリニューアルした「季(とき)」という部屋です。

間取りは、リビングとベッドルーム、そして露天風呂です。


ひのきの露天風呂はけっこう大きいです。もちろん温泉、泉質はアルカリ性単純泉でヌルっとした美肌の湯です。


テラスから小さく見えます。1998年に行われた長野冬季オリンピックのジャンプ台です。

4日目 最終日に続く

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