昨夜は遅くまで雨が降っていた様子、朝起きて真っ先に確認したのは空模様でした。雨も上がって快晴・・・とまではいかないけど、今日はくもりから徐々に晴れてくるようです。
朝9時半頃に「かなや」を出発、今日の予定は「兼六園」と「金沢城公園」、その後奥飛騨の宿へと向かうのですが、途中「白川郷」と並んで世界遺産に登録されている、「五箇山」にも寄って行くつもりです。
兼六園の駐車場から歩いてすぐ、兼六園と金沢城公園へと続く坂道(紺屋坂というらしい)があります。土産物店などが立ち並び、観光客の多いこと。でも、それよりも桜が満開・・・だったのが昨日の雨でたくさん散って、下を向いても桜の花、上を向いても桜の花状態です。
写真は金沢城公園と兼六園を結ぶ橋の上から撮ったものです。道路の両側も桜でいっぱいですね。
では先に「金沢城公園」から。
写真は兼六園に向かい合って建つ「石川門」、実際の門は右側にあり、ここから中に入ります。それにしても桜が合いますねェ。
「五十間長屋」は 武器などを保管する倉庫として使用されていたそうです。
「菱櫓(ひしやぐら)」は平成13年(2001年)に復元され、天守閣のない金沢城でシンボル的な建物・・・って金沢城はもともと天守閣がなかったんだと、後で知りました。
菱櫓から内堀に沿って桜並木が続きます。お堀の中に散った桜の花もいっしょに撮影しようと、たくさんの人がこの位置からカメラを構えていました。
公園内を約ひと回りしました。
次は「兼六園」へと向かいます。
桂坂の入り口から入ってしばらくすると、正面に「霞ヶ池(かすみがいけ)」が見えてきます。そして、その池の縁にある灯籠、兼六園といえばこの二本脚の灯籠が有名ですよね。
でも名前までは知りませんでした。「徽軫灯籠(ことじ・とうろう)」と言うのですが、この漢字は読めませんねぇ。
そういえば、兼六園の入園料は通常大人310円なのですが、桜の咲く1週間ほどは無料になります。もちろんこの日も無料でした。
「唐崎松(からさきまつ)」は兼六園のなかで最も枝ぶりの見事な木だそうです。
兼六園内でも桜が見事に咲いています。やっぱり散り始めてはいますけど。
霞ヶ池のあの灯籠の反対側からの景色です。
霞ヶ池は兼六園のほぼ中心部に位置し、園内で最も大きな池です。
この噴水から出る水は霞ヶ池からのもので、池の水面との高低差による自然の水圧で上がっています。水の高さは約3.5mあり、霞ヶ池の水位の変化によって変わるそうです。
1時間半ほどで、金沢城公園と兼六園を回りました(かなり駆け足だったかも・・・)が、それにしても外国人の多いこと。最近では有名な観光地に行くと特に多いようですね。
では、次は五箇山、1時間ほどかかるかな。
合掌造りといえば「白川郷」が有名ですが、白川郷は一度訪ねているのと、たぶん観光客も多いだろうということで、小さな世界遺産の村「五箇山」を訪ねます。
五箇山の合掌造り集落は、相倉集落(23戸)と菅沼集落(9戸)の2ヶ所があります。どちらも白川郷と同時期、1995年に世界遺産に登録されています。
今回は「相倉合掌造り集落」に行きました。
駐車場で保存協力金500円を支払って、まず向かった先は、集落全体が見渡せる展望所です。登り道をゆっくり歩いて、5分から10分ほどで到着。
展望所からの景色です。もちろん白川郷より規模は小さいですが、こう見ると山奥のほんとに小さな集落といった感じです。
後ろに見える雪を被った山は「人形山」という名前で、標高が1726mあるそうです。人形山という名前は何かいわれがありそう。
1日1組だけの合掌造りの宿であり、入館料300円也の展示館としても営業しているみたい。
集落の中ほどにあったと思います。この低い合掌造りも、もとは住居だったとか。今は物置として使われているそうです。
「まつや」という土産物屋です。食事もできるということでメニューを見ると、美味しそうなとち餅のぜんざいがあったので、3人でいただきました。
白川郷や京都の美山にも行きましたが、この茅葺(かやぶき)屋根はすごいですね。急こう配の屋根に人の手だけで茅をこれだけの厚さまで重ねていくことや、それをまた維持していくことなど、大変なんだと思います。
「庄七」という民宿です。このように合掌造りの家を民宿にしているのが、ここ相倉集落に7軒ほどあるようです。
足跡と言われれば見えなくもないけど・・・天狗がヤノクラ(相倉集落の上にある地名)からこの岩へ跨いだ時に付いた足跡と伝えられているそうです。
最後に、こんな風景にも出会えました。
展望所に登っていく途中に咲いていた水仙です。
でも、水仙って寒い時期に咲くのではなかったっけ。確かにこの辺りはつい最近まで寒かったのでしょうけど。
集落をおよそひと回りしましたが、白川郷と違って規模も小さいし、あまり有名でもないのか、数組の観光客に会っただけでした。
機会があれば合掌造りの宿にも宿泊してみたいものです。
さて、今日の宿に行くとするか。
五箇山から約2時間かかりました。合掌造り風離れ「朧(おぼろ)」に到着。
メゾネットタイプの離れが8棟、全棟に露天風呂が付いています。宿泊したのは手前から2軒目のトンガリ屋根です。
1階の和室の部屋になります。昨日の宿の部屋よりは狭いですが、これだけあれば十分。2階にも2部屋あるしね。
部屋の露天風呂です。浴槽は狭くもなく広くもなく、二人だけなら十分かと。
周りは完全に囲っているので眺めはよくないです。
背の高い囲いが浴槽のすぐそばに迫っているため、見える空の範囲も限られます。
でも、天気がよければ星がきれいに見えます。
ちょうど真上に、こんなにデカかった?と思うほどの大きさの北斗七星が、くっきりときれいに見えていました。
お湯は源泉掛け流しで、少し濁った色をしています。
温泉独特の硫黄の臭いが少しします。
湯加減はちょうどよかったですね。長時間浸かっていられるくらいの少し温めのお湯でした。
- 金沢から奥飛騨へ(最終日)に続く -