朝9時前に家を出発、向かう先は阿智村の富士見台高原ロープウェイで登る山頂の「ヘブンスそのはら」です。
冬はスキー場として、春から秋にかけては「日本一の星空ナイトツアー」が開催されていますが、私たちは春の自然を楽しみにやって来ました。
満天の星空も魅力ですが、それよりも山々の景色や自然を探索する方を選びました。
ロープウェイの山麓駅に着いたのは昼前、休日ということもあり、観光客で溢れているかと思いきや、駐車場の車はまばらで、営業していないの?と思ったほど。
料金はロープウェイ往復で、1人2,200円ですが、山頂駅からまだ上に展望台があり、そこに行くため2基のリフトがあります。そのリフトにも乗ると、セットで3,200円になり悩みどころですが、せっかくなので展望台まで行くことにしました。(JAF割引が使えたので2人で6,000円弱でしたよ。)
ロープウェイというよりゴンドラですね。次から次に来るので待つこともなく、というか、私たち以外に客はいませんでしたけどね。
山麓駅から標高1,400mの山頂駅まで15分ほど、南アルプスの山々を眺めながら登っていきます。
山頂駅に到着、なんとまだ雪が残っています。
星空ナイトツアーは、ちょうどこの辺りで開催されるようです。カウントダウンと共に一斉に辺りの照明が消されて、真っ暗の中、満点の星を見ることができるんですね。
1つ目のリフトは、ほぼ平坦なので、歩いても十分行けそうです。それにしてもいい天気で良かった。
1つ目のリフトを降りるとすぐ、センターハウスレストランがあり、ここで昼食にすることに。
注文したのは南信州産豚を使ったカツ丼、妻はソースカツ丼です。
う~ん、カツは美味しかったかもです。
水芭蕉が咲き始めているということで、この先にある「いわなの森」へ向かいます。
一周約30分で回れるらしい。
この長いデッキの道を水芭蕉の群生地をめざして歩きます。
雪解けの水が流れ込んだ池は、とてもキレイな色です。実はこの池、スキー場の人工降雪機に必要な水を、貯めておくために作られた池だそう。
途中に出会ったここのスタッフが教えてくれました。
真っ直ぐに伸びた木々の間を、デッキロードはまだまだ続きます。
20分近く歩いて「いわなの森」一番奥にある水芭蕉の群生地に到着です。
水芭蕉と言えば「夏が来れば思い出す~♪」の歌でお馴染みですが、夏というより春の花なんですね。
この森には2ヵ所の群生地がありますが、一番奥の方が広い範囲で咲いています。
この写真は戻る途中で撮ったものなんですが、実は森の入り口からだと、10分ほどの中間地点にあるんですね。
水芭蕉の群生地が、この森以外にもあります。「水芭蕉の小径」という、ちょうどリフトに乗っている途中になります。
後で知ったのですが、そこには3株だけの珍しい黄色の水芭蕉があるそうで、知っていればそちらに行ったのですけどね。残念!
展望台まで来ると、3,000m級の山が並ぶ南アルプスが見渡せます。
標高1,602mということは、山頂駅からリフトを使って200mほど登ったことになります。
スキー場としては、ここが頂上になる訳ですが、規模としてはあまり大きくないスキー場ですね。
展望台を降りると「いわなの森」で会ったスタッフに声を掛けられ、「山野草の森で、カタクリの花が咲き始めていますよ。」と、教えていただき、聞くとすぐ近くということで、早速やってきました。
見るのは初めてかも知れません。うつむいて遠慮ぎみに咲く小さなユリのようですね。
調べてみると、やはりユリ科の花でした。それと、まさかとは思いましたが、あの片栗粉の原料でもあるらしいです。でも、取れる量が少ないので、今ではジャガイモやサツマイモのでんぷんを使用しているとか。
3時間ほどでしたが、十分自然を楽しむことができました。時期的には少し早かったようで、もっとたくさんの花に出会いたかったかな
昼神温泉「玄竹」へにつづく。