2017年6月17日(土)
梅雨入りが発表されてから、10日ほど経つというのにまだ一滴の雨も降りません。ジメジメした不快感はなく、カラッとして過ごしやすいけど、水不足にならなければいいですが・・・。
さて、梅雨の季節の花といえばアジサイ、例年だと、そろそろ見頃を迎える頃だと思いますが、ネットで調べるとまだどこも見頃には早く、岩船寺(がんせんじ)というお寺が比較的早く、6月上旬からとなっていたので、行ってみました。
岩船寺は京都府木津川市加茂町にあって、「アジサイ寺」とも言われています。
岩船寺は「関西花の寺25ヵ所」のひとつで、15番目のお寺になります。
関西花の寺25ヵ所は、近畿2府4県から、花の寺と言われるお寺が集まってできたそう。
門を入って正面に見えるのが、この三重塔です。
しかし、見渡してみると見頃にはまだ早かったかも知れません。
本堂すぐ横、真正面からの位置で、ちようど手前にアジサイが写ります。
ガクアジサイは、花の数も少なくて、見すぼらしい感じがしますが、本来昔からあるのが、ガクアジサイで、花のたくさんある普通のアジサイは、品種改良により生まれたんだそうです。
この花と言われているのは、実は花ではなく装飾花と呼ばれ、厳密にはガク(萼:花の一番外側にある部分)で、本当の花は、真ん中に集まった小さな蕾のような部分なんだとか。
ちなみに、ガクアジサイのガクは、花のガクではなく額縁の「額」です。
漢字で書く「紫陽花」の”紫”は、一般的なアジサイの花の色から・・・ではなさそう。
それにしても、梅雨とは思えない真っ青な空です。
アジサイの花の色って様々なんですが、一般的に土がアルカリ性なら青、酸性なら赤と言われています。
じゃあ、白は中性?なんて思いました。
実際には、他の要素も関係しているので、人工的に思った色を作り出すのは難しいそうです。
手前に「阿字池」という小さな池があり、向こうに見えるのが本堂です。
池ではスイレンの花が咲き始めていますね。
そういえば、スイレンとハスはよく似ていて、明確に区別がつきません。
調べてみました。
葉っぱを見れば一目瞭然のようです。スイレンは葉に切れ込みがあり、ハスには切れ込みがないそうです。
三重塔から少し登ったところ、「報恩(ほうおん)の鐘」があります。この鐘は誰でも撞くことができます。
妻が控え目に撞いていましたが、心に響くような低い音で、長い間鳴り響いていました。
報恩の鐘から更に裏山を登ります。辺りは杉の木ばかりで、見上げると、真っ直ぐに伸びる木と、木漏れ日がきれいでした。
写真を撮りながら歩くので、どうしても妻の後ろを歩くのが多いですね。
たいした距離ではなく、10~15分ほどだったと思いますが、登り道なので、体力の落ちてきた私たち(もちろん妻も)には、長~く感じますね。
特に何がある訳でもないですが、貝吹岩(写真は撮ってませんが、普通の大きな石にしか見えませんでした。)と言われる一枚岩があって、見晴らしのいい少し開けた場所があります。(開けているのは北側方向のみ)
京都といっても南の端、奈良県との県境に近い所で、本当に見渡す限り田舎の風景ですね。