ミシュラン1つ星の蕎麦屋さん「ろあん松田」

1ヶ月半ぐらい前のこと、美味しい蕎麦屋を探していて「ろあん松田」を知ったのですが、昼食・夕食ともに予約が必要ということで、その時は前日だったので予約が取れませんでした。今回平日に休みが取れたこともあって、1週間ほど前に電話して、この日11時30分だったら空いているということで予約しました。
昼にこの値段はちょっと贅沢かなと思いましたが、妻も是非食べてみたいということで、先週末に行って来ました。

私たちは知りませんでしたが、ミシュランガイド1つ星を獲得しているお店として、有名らしいです。そんなお蕎麦屋さんが丹波篠山の、丸山という集落の、周りには何もない場所にあるとはビックリです。

完全予約制で、昼食、夕食共にコースのみの料理となっています。昼食は3,800円のコースのみで、プラス追加の料理となります。

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事前に色々とネットで調べると、「山の中」というキーワードがいくつか出てきたので、どんな所だろうと思っていましたが、実際には想像していたほどではなく、山の中だから山道を登って行くってこともないですね。結構な田舎ではありますが。
写真はちょうど「ろあん松田」手前で撮ったものです。道幅は狭いですが、県道ということで積雪時はちゃんと除雪されるそうです。

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何の予備知識もないままだと、普通の民家にしか見えません。暖簾も掛かってなくて、唯一玄関の表札が「ろあん松田」になっているだけなんです。まあ、完全予約制なのでいいのでしょうけど。

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普通の家にある普通の表札、「ああ、ここは松田さん家かぁ」、と。「ん、ろあん?外人さんも住んではるんやろか」、と。

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到着したのは11時10分頃、予約の時間より20分ほど早く着いてしまった。車の中で待とうと思ったけど、トイレを我慢できずに「まだ早いですけどいいですか?」と玄関を開けると快く向かい入れてくれました。

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玄関を入ると広い土間、すぐ横には火の入った火鉢があって、待ち合いのためのスペースとなっているようです。

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案内されたのは2組用の広間、どちらのテーブルでもOKということで、手前のテーブルを選びました。

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一面がガラス窓で眺めが良く明るい部屋です。見た感じではあと2つの個室があり、一度に入れるのは4組だけだと思います。昼食が11時30分と13時30分の2回なので、夕食と合わせると1日に12組だけになりますね。今日は同じ広間にもう一組と、別の個室に一組の3組だけでした。

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しばらくしてから黒豆茶と揚げ蕎麦が運ばれてきました。黒豆茶に入っている黒豆も美味しくいたただけます。丹波と言えば黒豆ですね。

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揚げ蕎麦は割とどこのお蕎麦屋さんでも、最初によく出てきますね。香ばしくて美味しいです。

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いよいよ昼の料理3,800円のコースの始まりです。

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まずは、盛り合わせから。
・鹿のローストは味噌をつけていただきますが、ちょっと苦手な味でした。
・さつま芋のレモン煮も苦手かな。さつま芋の味だけで食べる方がいいです。
・焼きねぎは美味しかったです。
・大豆によく似た豆(名前は聞いたけど忘れました。)、これは大豆と違って味も食感も違いますが、美味しかったです。
・鱧の蒲鉾は、たまに家で食べる蒲鉾と変わらないです。
・ヤーコンはシャキシャキした食感が好きです。
・バターナッツ(南瓜の一種)は、・・・覚えてない。

お蕎麦は3種類の中から2つを選びます。私が「田舎蕎麦」と、「かけそば」を、妻が「盛り蕎麦」と「かけそば」を選びました。
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妻が選んだ「盛り蕎麦」、白っぽいのが特徴です。

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私が選んだ「田舎蕎麦」、少し黒っぽいのが特徴です。どっちも細めの麺で両方を食べ比べてみましたが、はっきりとした違いは私には分かりませんでした。でも、美味しいのは間違いないですね。そばつゆはどちらも(それぞれ出汁が違うみたい)少し濃いめだったように思います。
控え目の量なので、豪快にズルっと食べると3口ほどで終わりそうです。

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煮物は、サトイモ、椎茸、それと今の時期の菜の花のお浸し。

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蕎麦2品目の「かけそば」です。
寒い時期は温かい蕎麦はありがたいですが、味わうにはやっぱり冷たい蕎麦に限りますね。
これもまた量は控え目で、これで最後の蕎麦となると物足りなさが残ります。

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「かけそば」だけだと寂しいので、二人とも天だねを頼んで天ぷら蕎麦にします。
しかし、1,200円には驚きです。

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崩してみると下の方からエビがたくさん出てきます。
とてもサクっと揚がっていて、箸を入れるとすぐに崩れてしまいます。箸でそっと挟んでそのまま食べると、サクサク感がたまりません。
蕎麦に入れるのがもったいないほどです。

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漬け物は、そば湯といっしょにいただきます。
梅干し、蕪、そして秋田名物の「いぶりがっこ」です。

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あまりとろみのないそば湯です。
まずは残ったそばつゆにそば湯を入れて、出汁の味と楽しみます。

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一杯目を飲み干したあと、そば湯だけの中に梅干しを入れていただきます。
これはさっぱりして美味しいですね。

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最後は蕎麦茶と、餡を挟んだ蕎麦の和風ケーキとなっています。
「クリスマスも近いのでケーキにしてみました。」とのことでした。
そば茶はそばの実までいただけます。

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そういえばどこかのブログに、ここでは携帯が使えないと書かれていたので、確認して見ると確かに圏外(×)になっていました。
日常から離れて2時間だけの食事を楽しむのもいいかも知れません。

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まだ奥まで続くこの道も800mほど先で行き止まりとのこと。
それにしても、こんな場所で蕎麦屋を始めようと考えたものです。今に至るまではかなり苦労されたのではと思います。

食事の時間は約1時間30分、楽しみながらゆっくり食べて、ちょうどいい時間でしょうか。家から往復して5時間の昼食は、ちょっと長いですけど。
料金は天だねを追加したので、ひとり5,000円になってしまいました。
確かに料金は普通の蕎麦屋に比べると高いですが、行ってみる価値のある蕎麦屋さんだと思います。

昨日から今日にかけて、この冬一番の寒さということで、暖房はもちろん、ひざ掛けまで用意されていたのですが、足元がとても冷たかったです。床暖房でもあれば、気持ちよく過ごせたのではと思います。


お店メモ
ろあん松田 篠山店
〒669-2361  兵庫県篠山市丸山154
TEL:079-552-7755
サイト http://www.roan-matsuda.com/

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