大原三千院のアジサイ

2021年7月5日(月)

三千院と言うと「京都 ~♫ 大原、三千院 ♪~~」と、懐かしい歌を思い出しますね。そんな始めて行くお寺、京都市左京区大原にある三千院へ行って来ました。
目的はアジサイですが、アジサイだけでなく他にも見る所は多そう。

長い梅雨が続き、今日もいい天気になる気がしません。いつ雨が降り出してもおかしくない空模様の中、傘を準備して出発です。

車の多い京都市内を抜け、国道367号線に入ると徐々に車の量も少なくなり、走りやすい山あいの道に変わります。

いよいよ到着。国道から外れて三千院までの道は細く、すれ違いが困難なところもあるので注意。

駐車場は手前に数ヶ所ありますが、三千院に近いのは一番奥の駐車場。料金は400円、平日なのか誰もいなくて自分で料金箱に入れるようです。もちろん、ちゃんと支払いましたよ。

ここが三千院への入り口で「三千院門跡」とあるので、昔ここに門があった跡(あと)だと思ったのですが、違ってましたね。
三千院のことを三千院門跡(さんぜんいんもんぜき)というのですが、この「門跡」って何か調べてみました。

※門跡(もんぜき、もんせき)は、皇族・公家が住職を務める特定の寺院、あるいはその住職のことである。寺格の一つ。元来は、日本の仏教の開祖の正式な後継者のこと・・・

とあるので、皇族・公家の出身者が住職を務める最も高い格式の寺院のこと・・・かな。
門跡の石碑から石段を上がると、土産物店や飲食店が並ぶ「御殿門」に続く小路。
そしてここが「御殿門」ですね。ちゃんと立派な門がありました。まるでお城の門のような、高い石垣に囲まれたとても立派な造りです。
御殿門をくぐり、拝観受付で一人700円を支払います。靴を袋に入れ、順路に従って通路を進みます。
最初の建物は「客殿」。
客殿ではお茶とお菓子をいただきながら、ゆっくりと庭園を眺めることができるということで、私たちもお願いすることに。

この赤い毛せんの敷かれたところがお茶席です。毛せんのないところには紙が貼ってあり「ソーシャルディスタンスにご協力を・・・」と書かれてますね。
一人600円を払い、座って待っていると運んで来てくれます。抹茶と羊羹ですね。
客殿前の庭園「聚碧園(しゅうへきえん)」。
聚碧園は池泉観賞式庭園で、写真には写ってませんが、池のある庭園です。紅葉の時期もいいと思います。
いいひと時でした。
客殿と庭園の見える通路から。
手水鉢に色とりどりの花を浮かべるのが、最近のお寺には多いけど、さすがに格式の高いお寺なのでね。
客殿から更に通路を進むと、「宸殿(しんでん)」の中に入ることができます。ここで最初のお参りをさせていただきました。

この宸殿も格式が高い建物で、皇室関係者が住職を勤めてきた門跡寺院特有のものだそう。普通のお寺で言うところの本堂になるのかな?

建物の中もこの宸殿まで、ここで持ち歩いていた靴を履いて庭に出ることになります。
宸殿前には一面に青苔の広がる「有清園(ゆうせいえん)」があり、苔の中に大きな杉や檜の立木が並んだ美しい庭園になってます。
すぐ近くにあるこの建物は「往生極楽院」。建物は重要文化財に、中に祀られている大きな阿弥陀三尊像は国宝に指定されているそう。
一面が緑一色の苔の庭はホント素晴らしく、見入ってしまいます。
写真では小さくて分からないけど、苔の中に佇んでいる小さなお地蔵さん達は「わらべ地蔵」です。
ここからあじさい苑になります。まだ少し見頃が続きそうですね。

正面に少し見える建物は無料のお茶所「和心堂」、あじさいを見たあと、金色不動茶という梅昆布茶に似た味のお茶をいただきました。
あじさい苑を抜けると、両岸にモミジが植えられ、草木が茂る「津川」に架かる橋があります。
そして、川沿いには小さな「おさな六地蔵」が並んでいました。六地蔵だけど、数えると8体ほどありましたね。

始めての三千院は観光客も少なく、静かでとても良かった。ブログを書きながら色々と調べていると、見逃した場所や撮り忘れた写真もあったので、是非また来てみたいと思いました。

今度は秋の紅葉がいいかな。

東光院のあじさい風鈴祭りと福知山城

2021年6月28日(月)

京都府綾部市にある東光院というお寺で、あじさい風鈴祭りをやっているとネットのニュースで見て、さっそく行ってみた。

7月4日まではあじさい風鈴祭りが開催されていて、7月17日からは見頃のあじさいもなくなるためか、風鈴祭りになるんだとか。

綾部市あたりまでだと、一旦京都縦貫道に乗るけど、いつも途中で降りて下道を行くことにしてます。
もちろん時間は少し余計にかかるけど、田舎の道で信号も少なく、空いていて走りやすいので好きなんです。またその分高速料金も節約できるしね。

なので、今回も途中で京都縦貫道を降りて下道をのんびりと走って行きます。

駐車場に車を止めて少し歩くと、山門が見えてきます。門をくぐるともうすぐ。
この階段を上がると本堂のある境内で、まずは約500個の風鈴が出迎えてくれます。
ここまで来ると、風鈴の賑やかな音が聞こえてきますね。

上がって正面の建物で拝観料を支払います。料金はお茶とお菓子が付いてひとり330円。駐車場は無料なので安く済みますね。
まずはこの中に上がらせてもらって、お茶とお菓子をいただきます。
畳に座って縁側越しに風鈴を眺めながら、お茶をいただいていると・・・目の前の畳の上を横切って行くムカデを発見。
すぐに男の人が駆けつけて駆除してくれましたが、気が付くと目の前だったのでビックリでした。ムカデはつがいで行動すると言われるので、ひょっとすると、と思いキョロキョロ。
天井にもたくさんの風鈴を飾っています。
和傘にぶら下げた風鈴は扇風機の風で揺れていました。
休憩後は外に出て本堂へお参りに。
本堂の前に並んだ風鈴です。高い位置ではないので、中を通る場合は少し屈みぎみで。
設置しているのは、すべて同じ形のガラスの風鈴ですが、色んな絵柄があり短冊も色とりどり。
数は少ないけど、同じ風鈴だけを集めたコーナー。
【動画】風が吹くと一斉に鳴り始めて、カランカランと結構賑やかな音になります。

2,500本のアジサイということでしたが、山門からここに来るまでの道沿いで、少し楽しめるかなってくらい。

2年前に京都宇治田原にある「正寿院」の風鈴まつりに行ったけど、なんかどちらも似たような感じですね。
風鈴を眺めながらお茶をいただけるとか、風鈴の設置の仕方とか、風鈴の形まで同じだったような・・・。

平日なので今日は来る人も少ないんだろうけど、中には若いカップルも見かけます。そう、最近はSNS上で話題になるような、若い人たちも意識したイベントも増えてきているので、初老の私たちも何とかついていけるように、と思う今日この頃でした。

ちょうど12時、この後は特に予定もなかったけど、まだ時間も早いので、近場でちょっと観光でもできる場所がないかと、スマホで探していると、道の駅にあったパンフを見た妻が「じゃあ福知山城は?」ということですぐに決定。

ここからだと20分弱で到着する予定。

400年以上前に明智光秀が築いた福知山城は、NHKの大河ドラマ『麒麟がくる』でも知られてますね。
この福知山城は再建されたものですが、火災による消失とかではなく、廃城令により明治6年(1873年)に取り壊されたんだそう。
昭和61年(1986年)に再建された割と新しいお城ですが、建設費の6割以上が寄付により集められたんだとか。
お城入り口前です。
入城料は330円、体温を測って手指の消毒、それとヘルスチェックシートへの記入をしてから入ります。
鉄筋コンクリート造りで、大天守閣は3層4階建てになってます。内部は城に関する資料や福知山の歴史・文化財が展示されてます。
写真は最上階からの眺めで、隣に見えるのは小天守閣。福知山市街がよく見渡せます。

午後1時、お腹も空いたので、車を止めた駐車場近くにあったランチをいただける店に行くことに。

お城の下にあってランチもいただける「Cafe Bar & Live お城の下で」という名前(そのままやん)のお店に入りました。
中に入ると店内は空きが2席ほど、テラス席もあってそちらも空きは2席。コロナ禍の中なのでテラス席でいただくことに。
本日の日替わりということで確か4種類ほどあり、その中から私は「カツオのたたき&アジフライ」を注文。
ご飯は小ぶりのお茶碗だったけど、私にはちょうどいい量でしたね。アジフライは柔らかくて美味しかった。
妻が注文したのは「ローストビーフ丼」で、小さな器にはたくさんの野菜がぎっしり。
どちらも飲み物付きだったので、二人ともアイスコーヒーをお願いしました。

店の名前が「Cafe Bar & Live」ということで、店内には大きなプロジェクターとドラムなどの楽器が置かれていて、時々ジャズライブが開かれるそうです。