2017年6月24日(土)
京都西山の中腹に建つ、善峯寺(よしみねでら)に行って来ました。
アジサイとしての規模では、京都でも1、2を争うようですが、京都の中心地から離れていることもあって、知名度はあまり高くなさそうです。
アジサイの名所としてネットで調べても、紹介しているサイトは少なかったと思います。有名どころの混雑を考えると、穴場的スポットとして案外お勧めかも。
と、思いつつも今日は土曜日、遅くなると人が多くなることも考えて、早めに家を出ることに。また、アジサイだけでなく広い境内にあるお堂も周ってみたいしね。
京都縦貫道の長岡京ICから20分ほど、9時40分頃に善峯寺に到着、家から40分足らずでした。
立派な山門です。ここで500円の入山料を払うのですが、この山門自体に受付があります。
それにしても、階段手前から続く右側の立派な石垣ですが、わりと新しそう。上段には白壁もあって、お城の石垣のようですね。
まずは、本堂(観音堂)でお参りですね。中にも入れるということで、せっかくなので、入らせていただきました。
ご本尊は「千手観音」ということですが、見ることはできません。毎月第2日曜日がご開帳日とのことです。
この松も見どころのひとつ、「遊龍の松」は、樹齢600年以上で、全長が37m、国の天然記念物に指定されています。
37mといっても高さではないんですね。このように横に伸びているんです。
「遊龍の松」からあじさい苑に向かうと、京都市内が見渡せる場所があります。
天気は悪くないのですが、今日は視界が良くないですね。霞んでよく見えません。
ここからが、アジサイの咲くエリアになります。
石柱には「桜あじさい苑」と書かれています。そう、春には見事な桜も見れるようです。
あじさい苑を一望する見晴台で、中には「幸福地蔵」が祀られています。
なんでも、自分の幸福ではなく自分以外の幸福を願うのだとか。そうすれば、自分の幸せも叶うのかな。
見晴台からの眺めです。
遠くから見る、山の斜面を覆うアジサイが見事なんですが、写真だと伝わりませ~ん。
善峯寺のHPには、3,000坪に1万株のアジサイと紹介されていますが、数字ではあまりピンときませんよね。広さとしては、東京ドームのグラウンド部分よりも少し狭いです。
下に降りて来ました。
斜面沿いにずっとつづくアジサイがきれいです。
遊歩道が整備されているので、歩きやすいですが、気を付けないと写真を撮るのに夢中になって、つまづきそう。
鐘楼堂(つりがね堂)
自由に撞くことができます。撞いたあとは、手を合わすことも忘れないように。
善峯寺の紅葉は JR東海のCM「そうだ京都、行こう。」で放映されたそうで、紅葉の時期も良さそうです。
境内にはモミジがたくさん植えられていますが、よく見ると、葉の間からトンボのような形をした、赤い葉っぱ?らしきものが、たくさん見られます。妻と「これはなんだろう。見たことないよね。」と・・・。
そこで、調べてみました。
翼花と呼ばれるモミジの実だそう。もちろん花も咲かせて、その後こんな実をつけるようです。
翼を持った種は、秋が終わる頃に茶色くなって、風に運ばれ子孫を残すんですね。
境内は山の中腹のなだらかな斜面にあって、上りも多いので、ゆっくり回ります。
けいしょう殿の周囲は椅子が設置されていて、ここで景色を楽しみながら休憩できます。
薬師堂
奥の院と書かれているので、本堂とは一番離れたところですね。やっとここで終わりかな。
薬師堂の裏手には庭園があるのですが、まだそこから更に道が続いているんです。
先には「青蓮院親王御陵」というお墓があるようですが、奥の院まで来たので、もう十分だろうとここで引き返すことに。
あとは下って行くだけですが、さすがに疲れました。
約3万坪の境内ということで、すべてを回ると結構な時間がかかると思います。
「釈迦堂」に咲いてたアジサイですが、「釈迦堂」の写真を撮り忘れていました。
山門まで戻ってきました。ゆっくり回って、約2時間かかりました。あじさい苑だけで40分ほど掛かったのでね。
出口にこんなのが書かれていました。
ちなみに4番目の「落ちないお守り」は、後で調べてみて分かりました。
阪神淡路大震災のとき、阪神高速道路から落ちずに残った、あのバスの運転手が持っていたのが、善峯寺のお守りだったそうで、その後、落ちないお守りとして特に受験生に人気となったんだとか。
疲れたね~。帰ろ~。